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『月刊日本語』2004年2月号掲載
今月のポイント
今回は、日本語教師が困ったときに必要な情報を得るための方法として、まず「リンク集」とGoogleという「検索エンジン」の利用を紹介します。そし
て、収集したお気に入りサイトを、ワープロソフトのハイパーリンクを利用して整理しておく方法を紹介します。最後に、掲示板と呼ばれる双方向メディアを利
用して質問を投稿する際の注意点を挙げておきます。疑問があれば人に聞くのが一番だと思う人も多いでしょう。しかし、情報を提供してもらうには、ただ聞け
ばいいというものではありません。最低限自分ができることはやった上で利用しましょう。応用編では、ウェブ上に存在する膨大な量の日本語テキストをコーパ
スとして利用する方法を紹介します。お助けサイトは紙面の都合で代表的なものだけを紹介しますが、詳細はこの連載と連動したウェブサイト(1)でご覧にな
れます。 |
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リンク集を利用する
ウェブ上には数多くのサイトが存在します。どんなサイトがあるか知るには、まず既存のリンク集を利用するのがいいでしょう。日本語・日本語教
育、日本の文化・社会の情報に関するもので代表的なものをピックアップしておきます。
などが役に立ちます。
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検索エンジンを活用する
自ら情報を探し求める時に活躍するのが検索エンジンです。ここではGoogleを
使ってページ検索をする方法を紹介します。
キーワードを入力して検索ボタンを押すのが基本です。その言葉を含むページを持つサイトがリストアップされます。複数の単語を入力する場合には、スペー
スを入れて並べます(図1)。ポイントはキーワードを何にするかと複数の単語を使っていかに対象を絞っていくかです。
(図1)
『「〜ている」の用法や教え方について情報を得たい』といった具体的な文型・表現を含む情報を検索する場合には工夫が必要です。文章中にはいろいろな
「ている」があり、必ずしも日本語教師が求めている情報とは限らないからです。そんな時には、キーワードを大きなカテゴリー順にいくつか設定することで、
ヒット率を上げることができます(図1)。いくつかサンプルを挙げておきます。
【日本語 文法 ている 用法】
【副詞 とうとう やっと 違い】
【日本語 受給表現 教え方】
【日本語 学習者 助詞 誤用】
【語源 うだつが上がらない】
初めのうちはヒット件数の多さに圧倒されますが、入力したキーワードが密接に関係しているページ(知りたい情報がありそうなページ)は上位の数十件で
す。
Googleの良さは、キーワードの前後の文章が表示され(図2-
)、
内容がだいたいわかることです。タイトル(図2-
)をクリックすればそのページにジャ
ンプします。 また[キャッシュ]ボタン(図2-
)を押せば、キーワードがハイライト(色つき表示)された状態のページ(Googleが保存してあるログ)が表示されます。
(図2)
※Google【日本語 文法 ている 用法】でヒットしたリストのトップ
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日本語教育ハイパーリンク作成
役に立つサイトが見つかると、たいていはブラウザの「お気に入り」に登録していきますが、その数が増えると、登録したサイトが何だったのかわか
らなくなってしまうことがあります。
今のワープロソフトにはたいていハイパーリンクの機能がついているので(※使い方は第3回-2004年1月号の記事を参照)、これを利用すれば、ワンク
リックでサイトにアクセスできる、コメント付きのオリジナルのリンク集が作れます(今月の作品)。学校ならこれを
共有文書にして各端末からアクセスできるようにしておくと良いでしょう。
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掲示板を利用する
質問を投稿できる掲示板の代表的なサイトとしては、テーマ別に21の掲示板を持つ「日本語オンライン」があります。
質問するにあたっては必ず掲示板の利用方法、利用既定を読んでおきましょう。そして、面倒でも自分の質問と同様の投稿が過去にあるかどうか検索機能を
使って現在のログ、過去のログをチェックしておきます。
適切な情報をもらうには質問の仕方にも気を配りましょう。例えば、「ている」と「てある」について質問したい場合に、『違いは何ですか?』とだけ書いた
の
では、『参考書を読めばわかるだろう』ということにもなりかねません。具体的に何がわかって何がわからないのかを、例文を添えて示すことで、答える側は情
報を提供しやすくなります。解決したらお礼を述べるのは最低限のマナーです。
応用編
Googleを使えばこんなこともできる!
Googleの「キーワードの前後の文章をつけて表示してくれる機
能」を利用すると、ある言葉の共起情報を知ることができます。例えば
【ざるを得ない】と入力すると、それと一緒に使われる言葉が表示されるので、例文を作る際に役立ちます。
また、ウェブ上の膨大な量のテキストを対象に、ある言葉がどの程度使われているかを、「ヒット件数」という数値で知ることができます。例えば「夏めく」
や
「冬めく」は使うのだろうかと疑問に思ったら、それを入力してみます。活用語は終止形だけなくテ形やタ形などよく使用する形も併せて検索してみないと全体
の使用実態がつかめません。
|
辞書形の
ヒット数 |
テ形の
ヒット数 |
| 春めく |
1,840 |
15,800 |
| 秋めく |
960 |
12,900 |
| 夏めく |
469 |
680 |
| 冬めく |
261 |
525 |
ウェブ上の日本語は種々雑多で信頼性に欠ける面があることを承知した上で、ヒット件数を相対的に見て参考資料とするのが良いでしょう。
全国で唯一新聞の記事データベースを無料で公開している佐賀新聞を
使って検索すれば、書き言葉についてかなり信頼できるデータが得られます(その後佐賀新聞の全文検索機能は限定公開となりました)。
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今回紹介したサイトのアドレス
- パソコン活用レシピ連動サイ
ト
http://homepage1.nifty.com/netsuma/recipe/
- 国内
言語学関連研究機関WWWページリスト日本語編
http://www.sal.tohoku.ac.jp/~gothit/kanren-jpn.html
- ヨー
ロッパ日本語教師会リンク
http://castelj.soken.ac.jp/groups/aje/Pages/links.html
- 日本語教育の世界
http://www.kokken.go.jp/jsl/
- Fumi's JFL Network
http://www.kfcs2000.com/f/index.html
- CUL-Net日本文化サーチエンジン
http://www.cul-net.com/
- 教育情報ナショナルセンター
http://www.nicer.go.jp/
- Google
http://www.google.co.jp/
- 日本語オンライン
http://nihongo-online.jp/
- 佐賀新聞
http://www.saga-s.co.jp/
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は、読者の皆さんのアイディア投稿をお待ちしています。
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